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ブログ・お知らせ

お天道様が見ているよ

2019年8月28日

ここ最近で気になったニュースについて。
目にしたのは、中国のデジタル監視社会化に関する記事です。
あらゆる場所に監視カメラが設置されており、遠隔で顔認証することで「いつ、だれが、どこにいるのか」が把握されていることは良く知られています。
また最近では、法人・個人の信用情報がデジタルデータ化され、誰でも簡単に閲覧できてしまうという内容のニュースも。
プライバシー侵害など問題にならないのかと感じてしまいますが、中国では(記事によると)いかにしてビジネスに有効活用できるかが考えられ、逆に取引における詐欺や不正を防ぎつつビジネススピードを加速させる原動力になっているようです。
同じ中国で別のニュース記事ですが、インターネット大手のアリババ集団とテンセントが、傘下のスマホ銀行で爆発的に融資実績を伸ばしているとのこと。
スマホを経由した「1秒審査」がウリで、零細企業や農村部など借り入れがしにくかった人たちを中心に支持されているとのことです。
どうやって「1秒審査」を可能にしているのかというと・・・年3,000兆円近いスマホ決済の膨大な情報と人工知能がもたらす信用情報が瞬時に判断するようです。

我々の生活において、もはやスマホは手放せないものとなりました。
様々なアプリをダウンロードして使い、SNSで発信したり“いいね”を押したり、また買い物から決済までワンストップで行うなど、その手軽さや利便性をフル活用しています。
それら何気なく活用した際の情報は全て蓄積されており、スマホを通じて決済実績や資産状況まで把握されている。
何より怖いのは・・・閲覧するサイト、聴く音楽、視聴する動画などから個人の趣味・思考が丸裸にされていること。
また投稿や呟き、リツイート、いいね、そういった全てのアクションから思想や主義を見透かされ、人脈を知られていること。
それら全てが“個人情報”として蓄積され、信用スコア化(格付け)され、審査・選別されるのです。
これを怖いことと感じるか、可能性と感じるか。

でも思い出して下さい。
我々は小さい頃、悪いことをすれば大人に「お天道様が見ているよ」と叱られてきました。
万物すべてに神が宿っており、我々は見守られているのだと教えられました。
最近は正直者がバカを見ると言いたくなるようなニュースが増えたように感じますが、それでも「正直に、真面目にしていれば、きっと良いことがあるんだ」と思って(普通の人は)生きています。
「何も恐れることはない!」とこれからも堂々と生きていきたいものですが、それにしても「お天道様=Ai」かと思うと何だか嫌になりますね。

余談ですが、国内でも最近「リクナビによる内定辞退率予測データ」が大きなニュースになりました。
本人には無断でサイトの閲覧状況等をAiで分析して辞退率を割り出し、勝手に就活生を5段階に分けて評価していたとの内容であり、目にした方も多いかと思います。
先述した中国のニュースも決して対岸の火事ではなく、身近な問題です。
良くも悪くも、ますます進化していきそうですね。
でも必要以上に気にすることはありません、お天道様は見てくれています!

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