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ブログ・お知らせ

茹でガエル

2017年6月6日

登録しているメルマガから毎日のように情報を受けるのですが、介護業界においては新商品・サービスの話題よりも「報酬改定」「改正法」というキーワードが目立ちます。
先日参加したセミナーでもテーマとして大きく採り上げられ、とても勉強になりました。
経営者として理解しておくべきと感じたのと同時に、改めて法律や制度に縛られた業界であることも思い知りました。
マーケティングや経営戦略よりもまず、国や厚労省の動き・意向を正しく掴むことが大切。
穿った見方で怒られそうですが。。
介護保険に依存する事業である以上は仕方のないことであり、経営として考えれば本当に恵まれているとも感じています。
介護業界においてはサービスを提供する相手とお金(対価)を支払って頂く相手が必ずしも一致せず、「真のお客様は誰?」という問いに対して答えることが難しいです。

先日のブログにも書きましたが、業界へ参入した某家電メーカー幹部の「国がオーナーのフランチャイズビジネスのようなもの。大きく利益が出るわけではないが、失敗しようのないビジネス。」という言葉がすべてを物語っているように感じます。
でも大手はそれで良いんです。
圧倒的な資金力・経営資源をもって取り組めるのは本当に羨ましい限り。
一方、我々のような中小・ベンチャー企業は同じような思考ではダメです。
安定とは環境が「何も変わらない」ことが前提のうえであり、経営の真価は「大きな変化があった時」に問われます。
小さな改定や変化への対応に追われ、今はまさに「茹でガエル」の話のような状態になっているのかも知れません。
そしてこの時代、いつ何が起こるか分からない。。
介護業界に限りませんが、自分が所属する組織や会社がどこを目指しているのか、どんな戦略を持っているのか、社長や上司に聞いてみても良いと思います。

なんだか偉そうなことを。。
今日、とある業界の方とお話しをする中で改めて思うところがあり、自戒の念を込めて書き留めてみました。
「介護は決して成長産業ではない」
そう思っているんです、本当に。

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