HOMEへ

ブログ・お知らせ

プラス思考の極み

2017年11月20日

突然ですが、私は広島カープ(プロ野球)が好きです。
物心ついた時からずっとファンであり、黄金期と呼ばれる時代も、その後の低迷期も、最近のブームにも、変わることなく応援を続けています。
ここ最近、なかなか球場に出向くことができなくったのが残念です。。

さて今やその広島カープの、球界全体の中心選手とも言えるのが鈴木誠也選手。
一昨年の流行語「神ってる」で一躍有名になった選手です。
今シーズンは4番打者として活躍し、複数のタイトルも視野に入ったところで、シーズン終盤の8月の試合中に右足首の骨折という大怪我を負って戦線を離脱しました。
チームとしても、もちろん個人としても痛い、痛すぎる離脱。
その後、ぶっちぎりでシーズン優勝を勝ち取りながらCSで敗退、日本シリーズに進めなかったこともあってファンとしても残念な出来事でした。
ただ、完全復帰まで1年かかると言われた怪我も驚異的な回復ぶりを見せて、既にキャンプでは少しづつ実戦練習も開始しているとのこと、凄い・・・です。執念ですね。

注目したのは怪我を負った後のことであり、某雑誌に特集されているのを読んで大いに刺激を受けました。

怪我の部位が部位だけに練習に復帰できるまではベッドと車椅子での生活を余儀なくされ、それはもうストレスの溜まる忸怩たる時間だったのだと思います。
離脱した事実を受け止めて、その時間をどう過ごすのかは本人次第。
彼は「神様が変われるチャンスをくれた」と言っています。
負うべくして負った怪我であり離脱である、“宿命の怪我”なんだと。
ずっと野球を続ける中で感じていた違和感や変わらなければとの想い。
でも変わることには勇気も要るし、まして成績・実績を収めている選手にとってフォーム等を変えることは人一倍の勇気がいること。
鈴木選手ほどの選手でも、その葛藤を持ち続けていたようです。
そんな時に起こった今回のアクシデント。
自暴自棄になるような出来事にも関わらず、彼は「これだけの時間がないと、これだけ離脱しなければ、変われないんだよと言われているのだ」と受け止め、野球人として、そして人間としても大きく変化する決断をしたのです。
今や球界を代表すると評されるほどの選手、その某雑誌にあったインタビュー記事の中で彼はこう言っています。
「加熱する周囲の期待や報道を受けるなかで、本当は焦りやジレンマを感じていた。自分に対してもそうだし、周囲に必要以上に過敏になっていた。自分でもこのままではいけないと分かっていたんです。でも、その時は変われなかった・・・」
「本当はそのとき変われれば良かったんだと思う。でもやっぱり、こうやって怪我をしないと分からなかった、ということでしょう。」
「あのまま(怪我の前)の自分で来年を迎えていたら、怪我をしていなかったら、(こういう変化は)分からなかったと思う。本当に自分が変われた時に球場に戻っていけると思うんです。」
現在、他の選手とは離れて別メニューをこなす中、練習に費やす時間やバットを振る量は誰よりも多く、フォームも一新し、その肉体も一目でわかるほど変化しているそうです。
飽くなき向上心を持って、今なお、そしてこれまで以上の進化(成長)を続けているのだと。

プラス思考とは、当社の行動指針(十色十則)でも採り上げているキーワードですが、実践することは本当に難しいです。
どうしても楽なほうへと流れ、妥協してしまう。
特に試されるのは、大きな失敗・ミスをした時や危機に陥った時。
それを乗り越えて更なる成長を勝ち取るためのキーワードの一つが“プラス思考”だと考えています。
失敗から踏み出す最初の一歩はどの方向を向いているのか、思考を180度切り替えるだけで意味は大きく変わり、そしてミライが変わります。

プロ野球(広島カープ?)に興味のない方には伝わりにくい内容だったかもしれませんね。
個人的に、彼の来シーズン、そして今後のキャリアに注目しています。

※広島カープのファンだという方がいらっしゃれば、それは大きな大きなご縁です(笑)。こっそり教えて下さい。

↑PageTop