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ブログ・お知らせ

何を大切にするべきか

2019年7月6日

19世紀前半、英国で首相を務めた第3代パーマストン子爵ヘンリー・ジョン・テンプルという政治家についての記事を目にする機会があり、胸に響く言葉に出会いました。
原文の一部、またその日本語訳を紹介します。

We have no eternal allies, and we have no perpetual enemies. Our interests are eternal and perpetual, and those interests it is our duty to follow.
(英国には)永遠の友も永遠の敵もいない。あるのは永遠の国益だけだ(中略)。

大英帝国が絶頂期を迎える時代にあって、国益や英国民の利益が損なわれることを許容しない強硬外交を行ったことで知られる政治家であり、英国下院議会での発言とされています。
国家間の主権争いにおいて、同盟・敵対・裏切り・戦争・・・あらゆる駆け引きが行われるなかで、常に大国として君臨した英国を象徴する言葉です。

頭から離れません、この言葉に触れたときの衝撃が残ったままです。
会社をはじめて10年目に突入しましたが、従業員という家族が増えるにしたがい責任やプレッシャーも増え、会社の維持・成長について考えてばかりの毎日です。
思い通りに進むこともあれば思い通りに行かないことも、そして思いもよらないことも日々起こり、常に誰かに決断を迫られているような感覚です。
その決断も、結果が上手くいくことばかりではなく、むしろ後悔したり反省したりの連続。
自分で言うのも何ですが、ストレスを溜めない“良い”性格・体質なのが救いです。
それでも、ずっとモヤモヤが消えないんですよね。ずっと。

そんな中で出会った言葉です。
同様の言葉や教えには、きっとこれまでに何度も出会っているはず。
それでも今このタイミングで出会えたことにご縁と価値を感じます。

良いこともそうでないことも、様々な話が日々飛び込んできては一喜一憂。
その度に決断を迫られるような感覚に陥ります。
Yes/No、またAとBのどちらを決断するべきか、その決断が最善なのか。
あの人(会社)に迷惑をかけないか、誰かを傷つけたりしないか、自分勝手ではないのか、云々。

いや違う、そうではない。
自分が大切にするべきは「自社の利益」であり、経営者が行うべきは決断ではなく「選択」なのだ。
そう思えることでどれだけ気が楽になり、気持ちがブレなくなったことか。
正解かどうかは分かりませんし、先輩経営者からすれば「今さらかよ」ということなのでしょうが。。

それにしても、先人に学ぶことが多いです。
歴史は繰り返すではありませんが、歴史に学ぶことを怠ってはいけないなぁと改めて思う、今日この頃です。

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