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ブログ・お知らせ

パラレルを感じる

2021年9月3日

世間は東京2020オリンピックに続き、東京2020パラリンピックで盛り上がっていますね。
かくいう私も、朝晩は自宅でTVにくぎ付け、仕事中も試合の経過や結果を気にしています。
なんでしょう、オリンピックもそうですが、アスリートの戦う姿を目にし、ここに至るまでの試練や努力を耳にし、とてつもない勇気やパワーをもらっています。
今回のオリンピック・パラリンピックは、実況や解説の方も素晴らしいですね。
競技に精通していて分かりやすく説明してくれるだけでなく、出場選手についての情報も充実しており、また感情溢れる実況は隣で一緒に見ているような感覚になります。
特集番組のコメンテーターも同様で、素晴らしい人選だなぁと感心しています。

さて、残念ながら今朝の回で終わってしまいましたが、NHKが「あさナビ」というパラリンピック特集を毎朝放映しており、時間があるときには見ていました。
その放送ではユニバーサル放送の試みとして「ぴったり字幕」なるものが取り入れられていました。
通常の生放送番組だと話している音声と字幕にタイムラグがでてしまうのですが、そのタイムラグを無くして音声と字幕を合わるのが「ぴったり字幕」です。
どうなっているのかと言えば、なんとTVを通じて私たちが目にしているのは30秒前の世界であり、この30秒の間に音声に合わせた字幕を準備することで、30秒遅れでリアルを体験できているのです。
仕組みは単純ですが、これまで“ありそうで無かった”サービスです。

パラリンピックの「パラ」とは、もともとギリシャ語で沿うとか並行を意味する「Para」が語源の一つとのこと。
そしてこの「Para」は「Parallel(パラレル)」とも同意語とされています。
まさに「パラレルワールド(並行世界)」の、それです。
いま過ごしているこの一瞬にも、実は別の次元・世界が並行して存在している・・・考えただけでワクワクしませんか?!

物理的な議論ではなく、個人の感覚として「パラ」を感じる毎日です。
パラリンピックを見ることはもちろん、それと同時に抱くパラレル感。

先述した「ぴったり字幕」について、番組MCの一人は「タイムトラベラー感覚」と表現していましたが、まさに言い得て妙。
これはもう、一つのパラレルワールドです。(悪用されると怖いですが)

そしてパラアスリートの姿を目にして思うのは、日頃過ごしている同じはずの時間の密度です。
どんな逆境にも困難にも負けず懸命に努力する時間が、今の自分を形成しています。
過去には(今のところ)戻れませんが、未来は自分の選択と行動次第で変えられる。
まさに「頑張る自分」と「頑張らない自分」というパラレルワールドのどちらを選択するのか、です。
そう考えるとドキッとしますね。

パラリンピックを通じて、今という瞬間があることに感謝しつつ、望む明日を迎えるために意識と行動を変えなければと考えさせられました。

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