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ブログ・お知らせ

アマゾンとトヨタ

2018年1月13日

個人的に注目し、日ごろから動向をチェックしている会社が2つあります。
アマゾンとトヨタです。

アマゾンについては言うまでもありませんね、つい昨日も「amazonは5年後、何をどこまで支配しているか?」という記事をネットで見つけて読んだところです。
このところアマゾンがアパレル事業に注力していることを採り上げ、同社の戦略について考察した興味深い内容でした。
良く知られた話かもしれませんが、同社CEOのジェフ・ベソスが起業当時から示し続けているビジネスモデル図『Growth(成長)と書かれた円の周囲に、Selection(品揃え)・Customer Experience(顧客の経験価値)・Traffic(トラフィック)・Sellers(売り手の数)という4つが囲むようにして矢印で繋がれている図』は超シンプルかつ本質を捉えた図式として頭から離れません。

そして日本を代表する企業であるトヨタ。
私が車関連の事業を手掛けていることもありますが、普段から注目しています。
今後のEV化やIoT化を考えれば他に注目するべき企業はあるはず。
それでも天下のトヨタがどう動くのかは、やはり気になります。
そんな中で、先日ラスベガスで開催された「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー」発表された同社の次世代コンセプトカー“e-Palette“について、これまたネット記事を興味深く読みました。
この“e-Palette“は、外観は小型バスのようなシャトル型をしており、基本は商用車。
自動運転はもちろんながら、なんと座席が無いんです。
このコンセプトカーを通じて、トヨタは「未来の自動車とはどんなものか」という問いにモビリティ・サービスへの挑戦いう答えを出してきたのです。(戦略的パートナーにアマゾンの名前があります!)
もちろん“e-Palette“自体も気になりますが、それ以上にトヨタが示した「プラットフォーム企業に生まれ変わろうとする決意」に関心があります。
このプラットフォームという言葉、ビジネスの世界ではよく耳にする言葉であり、戦略を考える際にキーワードとして使われることが多いです。
もちろん当社も意識しています。
インターネットの普及により我々の消費形態は激変し、また対価の支払い対象が所有から利用(経験)へと変わるなか、我々経営者は自社のポジションをどう捉えて戦略を打ち出すべきか選択を迫られています。
そもそも自社の強みは何か?そもそも強みはあるのか?
生産から消費へ、川上から川下へと続く商流・金流の中で、どの領域で勝負するのか?
流れを支配する側となるのか?流れに参加する側となるのか?
何に対して誰から報酬を得るのか?
そして時代の変化にどう対応していくのか?
あの業界も、この業界も、今年は大きな変革の年になりそうです。

ネットワーク戦略をもって時代をリードするアマゾンと、メーカーとして圧倒的に勝ち続けてきたトヨタ。
今後も両社の動向から目が離せません!

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